新興経済諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)での消費拡大を背景に、スコッチウイスキー市場が急成長している。今までの主要市場(アメリカ、ヨーロッパ、日本)は若年世代のハードリカー離れや健康志向の高まりから需要が伸び悩む中、新しい市場での消費が急増している。特に経済発展著しい中国ではこの5年間で50倍も売り上げが増加された。
この急成長を背景にDiageo社は約240億円の大規模な増資計画を発表した。70〜80年代に需給が軟化し、多くの蒸留所が整理に追い込まれた苦い経験から新規投資には慎重姿勢を続けてきたDiageo社の投資は、スコッチウイスキー対象では過去20年で最大規模となる。この中にはグレーン蒸留所の拡張、瓶詰施設の新設と共にモルトウィスキー蒸留所の新設も含まれているので楽しみなところだ。
そして瓶詰め業者であるMurray Mcdavidが所有するBruichladdich Distillery社から新しい蒸留所を建設する計画が発表された。Bruichladdich蒸留所から2km程離れたPort Charlotteの町に、現在同社が所有するLoch Indaal蒸留所だった敷地に新しい蒸留所を建設する。その名称は町と同じ名前のPort Charlotte。Loch Indaal蒸留所は当初、Port Charlotteと呼ばれていたこともあり、新たなる設備で昔の蒸留所を復活させることとなる。蒸留所の設備は閉鎖されたInverleven蒸留所のものを持ってくるとのこと。これはJim McEwans氏のアイデアで既に解体チームがInverlevenへ赴き、すべてを分解してIslayに送ったという。
現在Loch Indaal蒸留所の敷地にはウェアハウスが残っており、Bruichladdichが作っているヘビーピートタイプのモルト、Port CharlotteとOctmoreの熟成に使用されている。このモルトウィスキーも近い将来飲めるようになるだろう。
新しいPort Charlotte蒸留所は順調に計画が進むと今年の5月27日、Islay Festival期間中のBruichladdich蒸留所のOpen Dayに起工式が行われる。
この非常に楽しみな計画のために我々が出来ることはただ1つ。ウィスキーをたくさん飲んで応援しよう。
Slainte!

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