一酒一会

八重山人(やいまんちゅ)、石垣に帰る

タラップを降りる私の頬に南国特有の湿り気のある温かい風が当たる。その風に乗って牧場の匂い混じりのさとうきび畑の香りがする。

"ようやく、石垣に帰って来れた"

7月5日、ちょうど2年ぶりに石垣空港に降り立った私は、少しだけノスタルジーな気分に浸っていた。生まれは大阪だけど心は"やいまんちゅ"さー

初めて石垣空港に降り立ったのは1993年のことだった。そして1995年に初ダイビングツアーでマンタを見てからダイビング=マンタ=石垣島という公式がメモリーされた。以来、年に2〜3回は来たものだ。
ところが昨年は全く来ることが出来なかった。夏季休暇が9月後半にしか取れなかったので台風最盛期の石垣には行かずにScotlandを選んだのだが。

なぜここまで石垣が好きになったかと振り返ると、海が素晴らしいことは言うまでもないのだが食べ物と酒もおいしいし、何よりも石垣で、特にいつも滞在する川平で出会った人達は私の人生においてとても大切な人ばかりだ。ダイビングサービスのオーナーやスタッフ、民宿のおやじ、そして一緒に潜るダイバー。そんなメンバーと酌み交わす酒のうまさ、一緒に過ごす時間の素晴らしさは何物にも変えがたい。2年ぶりに来て、更にその大切さを再認識した。

Bar Pulauそんな川平にも私のお気に入りのBarがある。神戸から移住したご夫婦がやっている店だが石垣と関西のノリが絶妙なバランスでブレンドされ、料理も最高においしい。私はここでオリオンビールや於茂登、八重泉を飲みながら過ごす。そんな時間が好きだ。マティーニやシングルモルトはないけれど、そんな物は必要ない。

まぐろのカマとろそして泡盛には沖縄の食材が合う。沖縄の魚介類はおいしくないと思っている人も多いがそれはおいしいものを食べたことがないからだ。

石垣島近海は黒潮が流れ、マグロやカツオのよい漁場となっている。港ではマグロの解体もたびたび見られる。今回はダイビングサービスのオーナーの友人が生本マグロのカマを手に入れ、刺身にして持ってきてくれた。ちなみに石垣ではマグロの相場は内地の1/4以下だ。

山盛りのシャコ貝刺身そして石垣に来たら食べずには帰れないのがこのシャコ貝だ。シャキシャキとした歯ごたえと口に広がる磯の香りは泡盛の肴として最高。内地では絶対に食べられない沖縄ならではの味といえる。

素晴らしいお酒と素晴らしい肴、そして素晴らしい人との時間を楽しめる私は幸せだと再認識した旅だった。また秋も行くとしよう。

Slainte!

( Jul 2006 )

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