一酒一会

Auld Lang Syne

1月24日、私は久しぶりに羽田空港に降り立った。ロビーは20時前ということもあってビジネスマンで混雑していた。一仕事終えて大阪から帰ってきて家路を急ぐ人、あるいは明日の仕事に備えてホテルに向かう人。みんな足早に駅やバス乗り場へ向かう。

明日は朝からセミナーを受講すればいいだけなので自然とBarに足が向く。しかし今回は2001年にDufftownで出会ったBarman、吉越氏との約束を果たさねばならない。前回東京に来たときに池袋のQuercus Bar の渡辺氏のおかげで彼の連絡先、近況を聞き、電話連絡まで取ってもらったのだが写真を送ると言っておきながら未だに送っていない。直接渡したかったといえば聞こえはいいが単にズボラだったのだ。絶対に彼の店、Bar Carlisleへ行かねばならない。これは仕事よりも重要な目的だ。

彼のBarは渋谷から京王井の頭線で3つ目の池の上が最寄駅だ。電車を降りると意外と小さな駅だ。おそらく私の家の最寄り駅よりも小さいのでは。まさか渋谷から少し離れるだけでこれだけ雰囲気が変わるとは思っても見なかった。

駅前も賑わっているわけでなく、コンビニや小さな店が数件あるだけだ。本当にこんな所にBarなんであるんだろうか。

地図を頼りに最後の曲がり角を曲がると、マンションの1階にAleの缶が見えた。おそらくあそこだろう。

入り口のガラス窓から覗くと向こうも気がついたようだ。中に入ると、

"変わってないですね。そのスタイルですぐわかりました。"

とのこと。TrenchにHatは私のトレードマーク。5年前も一緒だった。まぁお互い5歳年齢を重ねているのは事実で、何よりも再会できたことは非常にうれしいことだ。

とりあえずは5年前と同じようにAleで乾杯。管理の大変なReal Aleを扱っているところにこだわりを感じる。そしてお勧めのモルトをお願いするとオールドボトルの中からG&MのMortlach 12年を選んでくれた。今日の1杯目のモルトはDufftownのものと決めていたのだがなかなか気が合う。

その後もいろいろとモルトを選んでもらって、気分よくグラスを重ねるうちに気がつけば満席となっていた。人と酒が一体となった居心地のいい空間はやはり吉越氏の人柄からくるのだろう。

5〜6杯程飲んだのでそろそろ帰ろうかと思っていると最後にと、吉越氏はHot Buttered Rumを作ってくれた(もちろん普通のラムのお湯割りではない)。寒い日にぴったりのこのカクテルはモルトのフルコースを締めくくるデザートに最高の味わいだった。

名残惜しかったが再会を誓ってBarを後にした。道端には先週末の雪が残り、冷え込んでいたが、尚更Bar Carlisleの温かさが感じられた。

Burns Nightには1日早かったがScotlandで知り合ったWhisky Drinkerの再会の夜をRobert Burnsも見守ってくれただろう。

Slainte!

( Feb 2006 )

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