スコッチウィスキーのシングルモルトの売上が好調を維持している。ブレンデッドウィスキーは売上が横ばいに近いが下降しているので今のスコッチウィスキー業界はモルトでもっているといっても過言ではないだろう。
その反面、大手メーカーに属する蒸留所の休止や売却は進む。製造拠点はまとめたほうが効率がいいのだろうけど、それではシングルモルトの意味がない。だから瓶詰め業者が蒸留所を所有したり、ベンチャー企業として蒸留所を運営する動きが出てきている。
そんな中、Glenmorangie社によるScotch Malt Whisky Societyの買収が発表された。蒸留所のモルトウィスキーのストック減少による価格高騰が原因で資金難になったとのことだが瓶詰め業者のようになったScotch Malt Whisky Societyをライバル視する同業者間との競争で値段が上がったのだろう。
Glenmorangieの系列になったことで資金的な問題はなくなったがScotch Malt Whisky Societyの前途は多難だろう。もはや完全独立の愛好家の集まりではなくGlenmorangie系列の瓶詰め業者に見られるだろうし、更に競争は激しくなるだろう。そしてGlenmorangie社もScotch Malt Whisky Societyの資源を自社ブランドの売り込みに使わない訳はないだろう。
そういう内情を知ると、ふとひねくれた考えが浮かんでくる。昨年話題になった日本のボトルは本当に評価されて選ばれたのだろうか。Scotland以外のウィスキーをScotch Malt Whisky Societyが買うとなれば話題性は十分。安く売っても(ひょっとして無償?)宣伝費と割り切れば大きなメーカーにとっては問題ない。Scotch Malt Whisky Societyも確実に売れる品を安く仕入れられて資金調達には最適と考えても不思議ではない。事実、日本のモルトは売れ行き好調だったみたいだから。(半分以上は日本で売れたらしいけど・・・)
2003年5月に私はNorthern Highlandの蒸留所を訪れた。何人かのスタッフと会話をしたが日本にウィスキーがあることは知っていたがNikkaの名を知る人物はいなかった。Scotch Malt Whisky Societyが余市を選んだ直後だっただけにちょっと以外だった。日本のウィスキーの知名度はまだまだ低い。
さて、Scotch Malt Whisky Societyが次に選ぶ蒸留所はどこなんだろうか。122と123が決まった時、Scotch Malt Whisky Societyの今後が見えるような気がする。
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